帰化申請/Naturalization

日本国籍の取得を目指して帰化申請を検討する外国人家族のイメージ写真(帰化申請のイメージ)

帰化申請(Naturalization)とは、日本国籍を取得するための手続きです。
日本での生活基盤をさらに安定させ、「日本人」として暮らしていきたいと考える方が利用する制度です。

帰化が許可されると、日本国籍を取得し、戸籍が作成されます。
その一方で、原則として**元の国籍は離脱(喪失)**することになりますので、
将来の生活やご家族の状況もふまえて慎重に判断することが大切です。

帰化は「届出」ではなく、あくまで**法務大臣の『許可』**によるものです。
条件を満たしていても、必ず許可されるわけではありません。

永住許可と異なり、帰化申請は入管(出入国在留管理局)ではなく、法務局・地方法務局で行う手続きです。
申請者ご本人が法務局に出頭して申請する必要があり、行政書士は主に書類作成・準備、面接までのサポートを行います。

帰化申請の流れ

日本国籍取得までの帰化申請の流れを示したイメージ図

行政書士 乾事務所では、帰化申請を次のような流れでサポートしています。

1.お問い合わせ・初回ヒアリング

まずはメールフォームやお電話、LINE等からご相談ください。

  • 現在の在留資格・在留期間
  • 日本での在留年数・日本での生活状況
  • ご家族の状況(配偶者・お子さま など)
  • ご職業・収入状況、勤務形態
  • 納税・年金・社会保険の加入・納付状況
  • 元の国籍・今後の人生設計(帰化後のイメージ)

など、帰化申請に関係するポイントを中心にお伺いします。

「帰化と永住、どちらが自分に合っているか分からない」
「いつ頃なら帰化申請できそうか知りたい」

という段階のご相談でも大丈夫です。

2.帰化の要件チェック

ヒアリング内容とお預かりした資料をもとに、
国籍法に定められた帰化許可の要件を満たしているかどうか、事前に確認します。法務局+1

たとえば次のような点を総合的に確認します。

  • 住所要件:引き続き一定期間(原則5年以上)日本に住所を有しているか
  • 能力要件:年齢や行為能力の要件を満たしているか
  • 素行要件:交通違反・犯罪歴の有無などを含め、法律を守って生活しているか
  • 生計要件:安定した収入があり、今後も日本で自立して生活できる見込みがあるか
  • 国籍要件:元の国籍との関係(重国籍の解消など)に問題がないか
  • 思想要件:日本国憲法や法秩序を尊重する姿勢があるか など

そのうえで、

  • 今すぐ帰化申請を進められそうか
  • どの点を整えれば、より許可に近づけるか

という点を、専門用語をできるだけ使わずに分かりやすくお伝えします。

3.必要書類のご案内・スケジュールの確認

帰化申請は、永住許可以上に提出書類が多く、種類も複雑です。

お客様のご状況(家族構成・勤務先・事業の有無・留学歴 など)に合わせて、

  • 法務局で必要とされる基本書類
  • 市区町村役場・税務署・年金事務所等で取得する公的書類
  • 勤務先・取引先などに依頼する書類
  • 本国の機関(大使館・領事館等)から取り寄せる書類
  • 行政書士が作成する書類(理由書・経過説明書・生計の説明 等)

を一覧に整理し、チェックリスト形式でお渡しします。

あわせて、

  • どの書類を先に集めるべきか
  • いつ頃、法務局の事前相談・申請予約を入れるのがよいか
  • 在留期間の満了日や、転職・引越し等の予定との兼ね合い

などをふまえて、無理のないスケジュールをご提案します。

4.書類収集・理由書などの作成サポート

お客様には、役所や勤務先・大使館等で取得が必要な書類を中心に集めていただき、
行政書士 乾事務所では、次のようなサポートを行います。

  • 取得方法が分かりにくい書類の取り方のご案内
  • 収集した書類に不足や不備がないかのチェック
  • 帰化申請の「理由書」「経過説明書」「生計の状況説明書」等の作成
  • 収入・納税・家族の生活状況などを、審査官に分かりやすく伝えるための整理
  • 元の国籍やご家族の状況に応じた補足資料の検討

単に書類を揃えるだけでなく、
「この方が日本国籍を取得して日本で暮らしていくことが自然だ」と感じてもらえる資料構成になるよう心がけています。

5.法務局への事前相談・申請サポート

帰化申請では、いきなり申請書一式を持って行くのではなく、
多くの場合、まず**法務局への事前相談(面談予約)**からスタートします。

行政書士 乾事務所では、

  • 事前相談時に必要となる書類の準備
  • 法務局でよく聞かれるポイントの事前整理
  • 申請書・理由書等のドラフトを用いた内容確認
  • 必要に応じて、法務局への相談に同行(※エリア・日程により応相談)

などを行い、スムーズに**「申請書類一式の受理」**へ進めるようサポートします。

6.法務局での面接・追加資料への対応

帰化申請では、書類の受理後に、担当官との面接が行われます。

面接では、

  • 日本での生活状況・家族関係
  • 仕事の内容・収入の見込み
  • 日本語の理解度・コミュニケーション能力
  • 日本で今後どのように暮らしていきたいか

といった点について、丁寧に質問されます。

行政書士 乾事務所では、

  • 面接前に、よく聞かれる質問の傾向や回答のポイントを共有
  • 事実に基づき、誤解を招かない伝え方のアドバイス
  • 面接後に求められた追加資料(勤務先の資料・家計の資料・説明文など)の作成サポート

を通じて、不安をできるだけ減らせるようにお手伝いします。

8.まずはお気軽にご相談ください

帰化申請は、永住許可申請以上に準備が多く、
生活や将来の設計とも深く関わる、大きな決断です。

「いつかは日本国籍を取りたいが、今すぐかどうか迷っている」
「永住と帰化、どちらが自分や家族に合っているのか知りたい」

という段階からご相談いただくことで、
中長期的なプランも含めて、ご一緒に考えることができます。

帰化申請を検討されている方、永住と迷われている方は、
どうぞ一度、行政書士 乾事務所までお気軽にご相談ください。